夕焼け空が、あんなに遠い

少年期


まつかくです。GW終わったんで平常運転に戻ります。

15年以上の付き合いがある連中と、バーべーキューやって、夜通しゲームしてきました。
30も半ばを過ぎた男たちがPS2持ち出してきて『いただきストリート』でカイジばりの超タイトな戦い。11時間ぶっ通し。燃えました。

なんだかみんな歳をとって、見た目はオッサンになってきたけど中身はぜんぜん成長せんなぁ、と。

しっかし時が過ぎるのは早いっすねー。
「20過ぎたらすぐ」と言う人がいるが、これは正しい。
小学生だったころの1年と今の1年ってぜんぜん密度が違う気がするんすよね。
経過する「時間」が時代の経過と共にどんどん加速してゆく――というタイムウェーブゼロ仮説ってのも案外当たってるのかも知れない。昔の人の1ヶ月と、現代人の1ヶ月が違うって話。

少なくとも、自分の経験に照らし合わせると小学生ぐらいまでの時間はゆったり流れてたなぁと思う。
たくさん思い出もあるしね。やはり放課後に様々なことをしたからだろうか。

しっかし、この調子で行くとオッサンを通り越して、老人になるの一瞬じゃね?
老人になって、気がつけば棺桶のなかに入ってんじゃね?

ああ、成すべき事も成せず、果たすべき事も果たせず、なんという虚しい人生であったか。老人の俺は息絶える瞬間にそう思う。

そこで俺は目を覚ます。

開いた窓の外には一面の夕焼け。すこしだけ冷たい風が、どこかの家から夕飯のにおいを運んでくる。

夕焼け

おれは小学校から帰ってきて、机に伏せたまま眠っていたらしい。
全ては夢だった。成すべき事も成せず、果たすべき事も果たせず朽ちていった松閣という男の人生を最後まで生きた。

御飯が出来たと、母親が呼んでいる。
人生の酸いも甘いもすべて味わった。一時の夢だった――。

って嫌な小学生だな。想像にしても想像力逞しすぎるだろ。

いわゆる邯鄲の枕とか一炊の夢というやつっすね。
粥が出来る間に青年が見た夢。人生の栄枯盛衰を全て体験し、欲が払われたという。

今の我々の人生が幼少期の俺やあなたが見ている夢だったら――やはりいやなガキだなぁ。

目覚めた我々は、今みた夢を楽しかったと評するか、あるいは悪夢と評するか。どうなんですかね。

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