そして誰もいなくなった？ 2

松閣です。
たまには酒に酔ったまま、とりとめのない話でもさせてください。雑談的に書かせて下さい。もうね、飲みすぎて下ネタに走りそうだが、我慢しますから。

「かくれんぼ」って、やったことありますか？
ないですか？
今の時代、ない人がいても驚きませんが、まぁほとんどの人がやったコトあるんじゃないかな。
ない人は今度教えてあげますね。だから今はそっとブラウザを閉じて、星でも見ててください。北極星がどれかわかる？ 探してみて。ヒントは動き回る星のなかで唯一動かない怠け者の星。

んで、つづき。
かくれんぼってね、凄く寂しい遊びだよな、と思うんだ。

ジャンケンしてさ、一人だけ鬼を決める。
仲間の中から、鬼を選出するワケだ。
何度かアイコを繰り返して、やがて仲間の中から『敵』を作り出す。

幼い頃、俺は凄く鬼の役が嫌いだった。
目を閉じて、10数えたら、もう仲間たちは誰もいないんだ。たかだか10数える間に仲間たちが消えて、なんか異世界にやってきたかのように感じる。

ガキだからルールも曖昧で、隠れていいエリアも決まってない。
俺は夕暮れのなか、トボトボ歩いて仲間を探す。

ようやく見つける。俺は凄く嬉しくなる。ようやく巡り会えた、って。
でも、仲間は再会の喜びをみせるどころか、イヤーな顔をするわけだ。
くそ、みつかっちまった！ って。

全員見つけるまで鬼の役目が終わらなくて、俺は必死こいて仲間を探す。

んで、歩きながら考える。

探すほうも、見つけるほうも、孤独なゲームだな、って。

俺が鬼じゃなかった時は、だいたいワザと『見つかり易い』かつ『一番に見つからない』場所を選んで隠れてた。
なんか、鬼に同情しちゃうんだよね。

中にはバカな鬼役がいて、全然仲間を見つけられなかったりする。
半泣きでトボトボ歩いてるの見たら、こっちが鬼になった気分。

へんな遊びだと思ってた。
ゲームの途中で勝手に帰る奴もいたし、隠れた場所で寝てる奴もいた。

面白いのか、コレは。って思ってた。

仲間はずれを作るのが目的であるなんて、なんだかおかしいよな。不思議だよな。

興味深いのが、ある時点から立場が逆転することだ。

鬼が仲間たちを沢山みつけて、『檻』的なところに集める。そして、あと一人って時には仲間はずれは『隠れてる奴』になるんだ。
みんな檻のなかで楽しくおしゃべりしてるからね。

つまり、隠れるのが下手でも、隠れるのが上手くても駄目なゲーム。
今にして思えば、なんだか凄く日本的ではある。

隠れるのが上手くても、賞賛されるわけでなく、どちらかと言うと面倒くさがられる。


ホント、不思議な遊びだよ。

ただ、10数えて目を開けた瞬間の孤独は人生について回るようにも思えて深い。

目を閉じている間に、時間は過ぎ、人々は去り、太陽は沈む。
だから、みんな、ずっと目を開けていましょう――なんて言えやしないがw

いやー何が言いたいのか良くわからなくなってきた。これじゃ酔っ払いの下らん話じゃないか。

まぁ、とりとめのない話、ってちゃんと事前に釘を刺しといたから、裁判になっても俺が勝ちます。訴えるなら来い！

んー。何がいいたかったんかな。
あー。たぶん、あれだ。

ガキの遊びは単純だけど、ある一面においては深いってこと。

スゴロクだって凄いぞ？
数字を積み上げてゆくゲームなのに、『振り出しに戻る』があるんだ。
積み上げた努力を一瞬にして無にするマスがあるんだ。酷くない？ でも人生にもそんなマスは存在するんだよ？

『あがり』までのマス数とサイコロの平均値によって求められるクリア期待数は……ってしょうもない話はやめよう。

いやー、酔っ払いって何で語りたがるのか……ってバカにしてたけど、この年になってわようやくわかりましたよ。
酔わないと、バカな話をできないんですね。大人を演じるのって大変です。

とりとめのない話に付き合ってくれて、ありがとう。機会があれば一緒に飲みましょう。

むろん、君たちもいい大人なんだから、僕がトイレに行ってる間に、会計はよろしく。