作者はいったい何を考えているのか。
今後どうなるのか。正月の潤沢な時間をつかって記者が直撃する。
記者「今日はさまざまなネット小説の著者であられる、松閣オルタさんをお迎えしました。よろしくお願いします。ご多忙のトコロありがとうございます」
松閣「どうも。いつもお世話になっております。ココアをどうぞ」
記者「どうも。ココアさんおいしい。では、とうとう1000ページを超えてしまった13月について触れて頂きたいと思います。ネタバレはないように。一応、1000ページまで読んでくれたことを前提にインタビューしますので、ヨロシクお願いします」
松閣「そうすね。まず、お恥ずかしい限りです。1000ページちゅうことで、予想外に多くの方からお祝いして頂いたのですが、本当に恐縮してしまいます。穴があったら、入りたいやら入れたいやら、出し入れしたいやらで」
記者「下品な表現は控えて下さい。また警察を呼びますよ。どうして恥ずかしいのですか?」
松閣「そりゃあ、恥ずかしいすよ。なぜ恥ずかしいかと言うとですね、何度か説明させてもらってるんですが。
モバスペでは300ページ前後で完結する作品がほとんどで、その中にあって1000ちゅうのは多すぎるなと。
んで、高校生ぐらいの作者がほとんどの中、社会人が混ざってるという気恥ずかしさ。
そして、ガチすぎる内容だからです」
記者「それは恥ずかしいですね。そこはかとなく痛々しくもある」
松閣「そうでしょう、そうでしょう。みんな、『別にいいすやん』と言ってくれて有り難いのだけれど、恥をかいてるのは俺っすからして、なんもよくない」
記者「恥の多い人生を送っていますね」
松閣「まぁ、1000超えてしまったものは仕方ないので、恥は忍びます。耐え難きを耐え、忍び難きを忍び」
記者「どうしてそんな冗長な小説を書こうと思ったのですか?」
松閣「そもそも、13月の解放区の根幹部分ちゅうのは、俺が中学生ぐらいの時に考えてた話なんすよ。ほら、みなも寝る前に目を瞑って、妄想とかしないすか? それすよ」
記者「ああ、しますねー。無意味に美人を並べてみたり、篠田麻里子を精神的ないし肉体的に追い込んでみたり」
松閣「当時は自分が小説書くとか、思ってもみなかったですけどね。それが社会人になってから、小説を書くようになって、何作か書いて、それがモバゲーで特集とかに上がってブイブイに調子こいた結果、『大長編に挑戦したい!』となったワケなんですね」
記者「なるほど。その時に厨二妄想が蘇った、と」
松閣「ああ、これはちょうどいい、これを機会に形にしてやれ、ってね。ちなみに、『名はレギオン』はシリーズ化の予定で伏線置いてたんすけど、13月を書き始めてお蔵入りになりました。だからあの小説は尻切れトンボな感じすね。――まぁ、その13月も、運営がモバゲーからエブリスタに変わったとたん、すぐさま強制非公開食らいましたがね」
記者「それはエブリスタの運営はウンコマンですね。持ち上げて落とすやり口ですか。あいつらまったく見る目がないクソですね」
松閣「おい、エブリスタの悪口はやめろ! 俺はエブリスタ大好きだぞ! とても素敵で公正かつ柔軟な運営だ。いまだに偽名仮名がエブリスタで規制対象にされてるのも、なにか意味があってのことだ!」
記者「いやクソですよ。あいつら文章を読まず、行間も読まず、真意を理解しないまま、ただキーワードでバンしますから。問い合わせても、『理由は教えません』とかアホかと。アイツらには地獄すら生ぬるい」
松閣「俺がちっとも恨みに思ってないエブリスタのことはともかく、モバゲーのファンサーで読者の方から『モバスペってとこなら、松閣さんのドゲス小説でも違反になりませんぜ』と教えてもらって今に至るわけです。こないだエロ狩りがあってヒヤヒヤしましたがね」
記者「実はエロ狩りの時に少しだけ文章削除しましたね? みんなは気付いていませんが、私は気付きましたよ?」
松閣「すんません。つい」
記者「まぁ、いいです。物語の本質はエロじゃないですもんね。ではテーマについて教えて頂けますか」
松閣「なんというか、ざっくり言えば、ホラーの名を借りた社会派小説ですかね」
記者「おい。ざっくりしすぎなので、もう少し丁寧に説明してください」
松閣「ネタバレになるので余り言えませんが、いくつかの柱があって、崩壊した社会、退廃、破滅と再生、成長……。結局は、法外に置かれた人間を書きたいってとこですね。人間がどう考え、どう行動するか。まぁ、単純に『生きるってなんだろう』かな。もっと言ってしまえば、『生きろ、そなたは美しい』」
記者「おこられますよ」
松閣「すんません」
記者「皆殺しの松閣といわれるほど、登場人物を大事にしない作風で知られる松閣さんですが、今回も……」
松閣「それは秘密です」
記者「なるほど。13月を書くにあたって影響を受けた作品はありますか?」
松閣「いま8冊ぐらい浮かびましたが、公表はやめときます。余談ですが、未来少年コナンちゅうアニメがありまして、小学生の頃、大好きだったんすよ。そのコナンの事をTwitterでフォローさせてもらってる方が呟いてて俺は嬉しくなりました。知ってる人いるんすねー。ともかく、ああいう世界表現にも影響を受けてますね。小島の真ん中に古いロケットが突き刺さってて、それに住んでるとか、海からビルが突き出して、屋上に木が生えてるとか射精もんでしょ?」
記者「いま聞いただけで射精しました」
松閣「そうでしょう、そうでしょう」
記者「13月はプロットが膨大だと聞いたのですが」
松閣「そうですね。正直、モバスペのページ限界である3000ページで足りるかどうか……」
記者「それは多い。さらに恥ずかしい思いをしますよ? そんなの恥の上塗りだ。もっと削りなさいよアンタ」
松閣「実は、1000ページまででも、サブプロット的なモノをかなり省略したんですね。それでもあの文量になってしまって、恥じ入ってます」
記者「省略した部分はどんな?」
松閣「半村奴隷とTEOTの内部構造とエピソード。メサイアズフォーラムのネタ。あと半村奴隷裁判。最近で言えば、菜瑠編はかなり端折ってます。全部書いてたら、多分、現時点で1500ページは超えてるかな。でもメサイアズフォーラムの事はちゃんと書いとくべきだったと後悔してます。統合監督会ぐらいは書いとくべきだった。あとで読者は『?』となるかもですね。でも手遅れ」
記者「まぁ、いいんじゃないっす?」
松閣「そうすか?」
記者「そうさ。タラタラ細かいバックボーンを書いてもオナニー小説になって、レビューで叩かれますしね。別に綿密さは求められてないでしょうよ。現時点でもちょっと矛盾あるし」
松閣「そうっすね」
記者「んで、完結はいつごろになりそう?」
松閣「まったく、わかりません。もともと大長編予定だし、ここまで読者がつくとも思ってなかったから、ダラダラ書く予定で……読者20人ぐらいを想定してまして最悪途中で投げ出してもいいかとか考えてましたので」
記者「いいかげんすね。憤りを感じます」
松閣「すいません。でも今は書ききらなきゃ死ねないな、とは思ってます」
記者「逆に言えば、書き終えたら……」
松閣「死にます」
記者「ふーん」
松閣「そういうのとは別に、一時期、本気で続きを書いてくれる人を探してましたね。自分以外が書いたらどうなるのか、そっちの方が興味ある。どんな風な解釈にするんだろうなーって」
記者「ほー」
松閣「インタビュー飽きましたか?」
記者「そっすね」
松閣「需要なさそうですもんね……」
記者「だしょ?」
松閣「では、ありがとうございました」
記者「うん。まぁ頑張って」
インダストリア。ご機嫌よう存じます松閣先生。ラナよりモンスリー派、柏です。最近13月もオルタイムも高頻度で更新されるのはお正月だからでしょうか、ご馳走様です。何言うか忘れました。何か言おうとしたんだけれど、何だろう、忘れました。
>>柏さん
モンスリーの「バカね!」の違いが聞き分けられたら、真の漢になれると聞きましたw
連続更新も今日までっすねー。仕事が始まったら、また限界バトルっすもの。
世の中、思い出すに値するものなど、ほんの少しです。忘却は救いでございますよ
需要ありますよ(笑)松閣さんの作品にたいする試行錯誤する感情というか、読んでるほうも気になったりします。
久しぶりにきてみて、偽名も十三月もたくさん読めるなんて、今日は良い日だ。
良い酒が飲めそうです。
>>あいさん
そのうちインタビュー第2弾やりますわw。
ホントは偽名仮名をどんどん進めたいんすけどね。なかなかまとまった時間がとれなくて遅々たる更新です。
あいさんが社会のウサを忘れるぐらい文章で酒を旨くして、アル中にさせますねw