アシモフによろしく

人間は有機体のロボットである。なのになぜ欠陥が多いか? それは神を模して作られたからである。


――などと書いたら一部の勢力から猛反発を食らうだろうか。
まぁ、食らってもいいや。どんとこい!

更新です。 なんだか(ごく一部の)マニアにオルタイムが(水面下で)好評らしいので、頑張って更新します。

このあいだ、思ったんです。
『もし自分がロボなりアンドロイドなりになるとして、絶対に欲しい機能はなんだろう』

自分の結論はとりあえずおいといて、同僚たちに同じ質問して回った。
決して仕事が暇なわけではない。超絶タイトな夜勤中に、必死こいて聞き回ったのだ。誤解なきよう。ホント大変なんだから。

とりあえず、10人の低所得労働者たちに聞いて回ったところ、面白い傾向が出た。 少数派から紹介する。

▲すごいスピードで動けるようになりたい。そうすりゃビリヤードでショットをミスったときに、目に見えないスピードで移動して変なとこに行った玉をバレずに修正できるしな。
寸評:凄いスピードっすか。てかそれなら最初から打つ角度とか抵抗とか反射をピピピと完璧に計算できる能力があればいいんじゃね?

▲やっぱ変形っすよ、松閣さん。なんつーかトランスフォームみたいな感じで、ガッチャーンみたいな、すげーパネー感じで、まじチョリッス。そしたらオーナンもパーナンし放題っちゅーか。
寸評:なるほど。そりゃあパイオツカイデーのチャンネーもギロッポンでシースーですね。

▲ロボとかイヤだ。
寸評:ごもっともです。

▲おまえを焼きころせる火炎放射器かな。
寸評:ロボじゃなくてもできます。

ここまでが少数派です。では多数派はなんと答えたのか。
答えは『飛行』です。
実に6人もの同僚が『空を飛びたい』と答えたのだ。

これはちょっと意外でしたね。いい年こいた大人が「おれ、ロボになったら空を飛びたい」とか言うんです。これでいいのか現代日本。
人間は空を飛びたい生き物なんですかね。
♪ああ、人はむかしむかし鳥だったのかも知れないね♪ とかいう昔の歌謡曲を思い出しました。加藤登紀子でしたかね。親父が良く聞いてました。親父も飛びたがってのだろうか。

もうね、みんな古い。考え方がモダーンじゃない! 古いアニメの見過ぎなんじゃないか。

俺ならこうする。

『分離』

参考図:4つの松閣



 

やっぱこれっしょ。 なんだかCメカの存在意義が問われるが、まぁなんかの訳には立つでしょう。

AメカはPCの前に据え置きにして記事なり小説なりを書いて、Bメカで仕事をする。CとDは……まぁ、後々考えるとしよう。 んで、ここ一番では合体するんだ。
いけ! 低所得戦士オルタイザー!

参考図:これがオルタイザーだ!



うーむ。なにがなんだか良くわかりませんが、ありがとうございます。

まぁ、ロボって改造ができるから必要な機能をドンドンたせばいいんすよね。
空も飛べるようにして。
ビームも撃てるようにして。
ボデーもごっつくして。
素早く動けるようにして。
デザインを抜本的に変更して……。

すると、こうなる↓

参考図:何度でも蘇るさ!



あら、おばさまもロボよ!

いやーまさか最終形態がこうなるとは、宮崎駿の先見性には背筋が凍る。

なんだか話が大きくズレましたが、こういうことを真剣に考えてみるのも面白い。
SF作家たちはこういう思考実験を繰り返して未来を予想したんですね。昔はSF作家は子供だましの幼稚な職業だ、なんて言われたそうですが、いま世界を引っ張っている科学者やエンジニアがヴェルヌやアシモフ、駿に影響を受けてるのは紛れもない事実なのです。むしろ純文学の方が社会貢献してないんじゃないか? 純文学というか準文学に成り下がってないか?

想像力がある限り、人類の未来はあかるい。
人間だって有機体のロボットであるが、こと創造性において機械に勝っている。人間の勝ちー。
有機体のロボットで欠陥は多いけれど、みんな、なんとか頑張ってます。

ロボットかー。
ふと思う。アシモフの定義したロボット三原則。ロボットたちはこれを忠実に守る。

第1項:ロボットは人間に危害を加えてはならない。また、その危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない。

第2項:ロボットは人間にあたえられた命令に服従しなければならない。ただし、あたえられた命令が、第一条に反する場合は、この限りでない。

第3項:ロボットは、前掲第一条および第二条に反するおそれのないかぎり、自己をまもらなければならない。


この第1項と3項……人間はなんで自分たちにできないことをロボットに課すんでしょうね。
自分たちの生み出した物だから、自分たちのなすがままに、か。

子は親に似ると言いますが、せめて似たい親でありたいものです。

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