かすかでも確実に前進。
大切なのは前に出る姿勢。の巻。
はばかりながら、松閣です。
今回は土地取得後の計画について触れたいと思う。
べつに、長野の遠さにビビって遠征を中止したわけではない。誤解無きよう。
まぁ、なんつーか雪がね、ほら、アレだし。俺のタイヤってスタッドレスじゃない系だし、うん。
どっちかってーとレーサー仕様みたいな感じのタイヤで、コースのコンディションには敏感って言うか、なんていうか。
そもそも長野って、修学旅行で一度行ったしな。もうええじゃろ。
さて計画だ。
まず山林って言うほどだから樹木がモクモクであろうことは覚悟している。
いやモクモクじゃないとだめだ。世間から隔離されてるぐらいがちょうど良い。
だから、土地を取得したとき、最初にやることは伐採になるのでしょうね。
チェーンソーで広場を作らねばなりません。
そこに本部小屋をたてる。
むろん、業者にはいっさい頼まない。資金もないし、全部自分でやる。電気工事だけは免許がいるらしいが。
建築予想図は完成した。
うむ。完璧である。
完璧なプランである。
秘密基地とはかくあるべきだな。
やっぱ山奥ってことで、ある程度の自給自足は覚悟せねばならん。
だからイワナ。きっと美味い。
川なり沢なりは必要だし、畑だって作らねばならん。
小屋はDIYでの作り方が出回ってるし、マイクロ水力発電だってやろうと思えばできる。
接道してないと資材も運び込めないし、道も必要だ。
下水は最先端のバイオ浄化槽を使えば0.5トン/DAYぐらいは処理できるらしい。
ネットも初期投資をケチらなければ衛星を経由して可能。
ある程度の生活水準を維持するのは苦労しそうだなぁ。
やっぱ良い土地を見つけるのが先決である。
なんてコトをモヤモヤ悩んでたら、マッスル松尾から電話がかかってきた。
マッスル松尾「松閣さん、俺、仕事やめたんで」
松閣「ほう」
ゴーゴーマッスル松尾「独立しようと思って」
松閣「素晴らしい。俺の兄貴も独立した。いまや25人を使う身らしい。やっぱ使われてちゃ駄目だな。こんなイカれた時代に」
既婚者松尾「そうっすよ。松閣さんはどうなんすか?」
総統松閣「おれ、秘密基地作ろうとおもって。イワナ食う?」
恐妻家松尾「いいっす。魚臭いんで。じゃあそういうことで」
すこしは食いついてもらいたいものである。
まぁ30を越えると、男は様々な岐路に立つ。
知るだけで5人は独立した。
秘密基地は独立と言えないのだろうか……。
いや独立だ。
会社とかそういう小さい規模ではなく、国家、あるいは世界からの独立なのだ。
マッスル松尾も10年後には気付くであろ。
やっぱ松閣さんはスゲーや!って。
うふふ。
泣いて謝る松尾の口に、嫌と言うほどイワナを詰め込んでやるぜ。
松尾「あぼぼ、ありがとうございます、ありがとうございます。イワナありがとうございます。あぼぼぼ、ご指導ありがとうございます!」
松閣「足りん! イカ男、もっとイワナを!」
イカ怪人「ワシャー」
想像してるばかりではアレなんで、めぼしい土地を探してみた。
そうして俺は決めた。
次は岐阜だ。
長野よりジャッカン近い。
いい。
すごくいいよ岐阜。
写真の山林で
2451.68㎡(741坪)
250万。
ここに視察に参ろうかの。
ひとりじゃ心細いので、暇な人を誘おうと思った。
まず職場だ。上司と同僚を捕まえて誘う。
松閣「森口さん。岐阜いこう」
森口「駄目だ。俺は休日には新台をまわさんとイカンのだ。大変な仕事だ」
松閣「じゃあ、井上氏こんどは岐阜いこう」
井上「勘弁して下さい。おれ青年団とやり合うのはこりごりで」
なんと世知辛い世の中であろう。
みんな忙しいのか。『心を亡くす』と書いて忙しい。
安月給にサビ残、人員削減。こんな時代に誰がした。
俺は泣いた。
1人で出向くコトも考えたが、よくよく考えたら身近に無職がたくさんいることに気がついた。
俺は電話を持ち上げた。
松閣「山田さん。岐阜の山林に行こうと思う。予定合わせよろしく」
山田「いいっすよ。山って、観光ッすか?」
松閣「住むんだよ。山に。秘密基地作って。山に」
山田「OK。原田くんも誘っときます。僕ら時間は腐るほどあるので」
無職の友人に囲まれて、僕は本当に幸せ者だと思います。
失業率高止まりの亡国日本バンザイ。
というわけで、岐阜県は高山市に行ってきます。
飛騨の秘境にズームイン。