君のいた夏は 4

遠い夢の中


松核です。
パソコンが壊れたので新調したのですよ。さいきん全てにおいて更新が途絶えていたのはそのせいなのです。たぶんね。ようやく様々なソフトウェアのセットアップが終わったので復帰したいと思います。

しっかし、なんだかユーザー辞書とかもぶっ飛んだみたいなので、誤字がふえますね。
『まつかく』って打つと松核ってでます。松核拡散防止条約に批准してもらえます? 松核ICBMですよ。愛死美絵無ですよ。愛することも、死ぬことも、美しすぎて、絵にならない。

ともかく、夏ですね。
夏ってこう、なんだか切ない季節だと思いませんか。

あの夏、君と行った夏祭り。
あの夏、君とみた遠い空の花火。
年月は巡り、記憶は薄れてゆくだろう。あの夏を君は覚えているだろうか。むしろ、俺のことを覚えているだろうかw 俺だよ、松核愛死美絵無だよ!

ともかく、夏らしいことをほとんどしないまま、今年の夏ももう半ばを過ぎた。何も思い出がない。そういや、商業誌に名前がのったが別に夏は関係なかった。
せめてかき氷でも食おうかな……宇治抹茶のやつ。

みなも後悔のない夏をおくってください。


夏の夕暮れを眺めながらふと、星新一の『鍵』を思い出した。

道ばたに落ちていた不思議な鍵。それを手にしたときから男の人生は一変する。

男はその鍵に合う鍵穴を探し求めて、旅に出た。何がそうさせたのか自分にもわからなかった。
男は世界中を巡った。いつ終わるともしれない旅だった。

いろんな場所を訪れ、いろんな人と会った。
気がつけばそれ自体が自分の生きがいになっていた。
しかしついに鍵穴は見つからなかった。

晩年、男は静かに死を迎えようとしていた。
しかし、最後に、と思い自分であの鍵に合う鍵穴を作り、差し込んでみることにした。

するとドアが開き、幸運の女神が現れた。そして男にこう言った。
「願い事を叶えてあげましょう。お金も地位も栄光も、全て望み通りにいたしましょう」
名称未設定 2
男はこう答えた。
「なにもいりません。死にゆく私に必要なのは思い出だけ。でもそれは、持っています」



みなも思い出を大事にね。

4 thoughts on “君のいた夏は

  1. Reply ずっ友のたま 9月 5,2016 3:01 AM

    うぉ〜っ!!
    松核さんだぁ〜!!

    私は、あの夏の日に13月と出会った♪

    そして、更に
    星新一の小説を息子が読破したのも、同じ夏♪
    私はそこで鍵にも出会った。

    なんたる偶然…
    松核さんとの愛を感じますσ( ̄∀ ̄*)

    • Reply まつかく 9月 14,2016 6:15 AM

      >>ずったまさん
      返事遅くなりましたm(_ _)mまつかくです
      愛をかんじますかwもっと俺に伝わるほど愛してくださいね
      鍵は本当にいいすよね。ああいう人の心に残るモノをいつか書いてみたいっすよ

  2. Reply みき 9月 27,2016 1:03 AM

    こんばんは!

    心に残る物語、まつかくさんはもう書いてますよ。
    わたしは基本、読んだ本は読み返さないんです。読み返せないんです、つまらなくて。読み終わったらもう、あらすじが自分の中にあるからいいと思っちゃうんです。
    でも、偽名仮名も13月も、何度も読み返しちゃってます。
    自分の中に自分の言葉で記憶されているあの話を、ちゃんとまつかくさんの言葉で読み返したくなるんです。好きなんです。まつかくさんの書く物語が。言い回しが。文章が。お話に引き込まれます。

    読書の秋、まつかくさんの書くものが読みたいです。
    オルタイムでもなんでもいいので、とにかくまつかくさんのお話待ってます!!!

    • Reply まつかく 10月 20,2016 2:59 AM

      >>みきさん
      ご無沙汰しております松閣です。
      自分ではそれほどと思うのですが、褒められるとうれしくなります。
      こう、いろんな事に手を出しすぎて、プライベートの時間配分がタイトなんすよ。
      んで『現状、必要とされている』と思うジャンル、反響があるところに優先して時間を使う事になる。
      そうなると、結局小説が後回しになっちゃうんすよね。「まぁ、誰も読んでないからええじゃろ」ってw

      ではみきさんの読書の秋に向けて、なにか書くようにしますね。品質は保証しかねますがw
      いつもありがとう、押忍

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