とおいゆめのなか
松閣です。初夏ですね。しょっかーもう初夏かー。
ともかく、昨日は土曜日と言うことで東京に行く予定だったのだけれど、やめた。
ある役所にある行政資料の所在を――って、まぁいいや。
せっかくなので、シリーズ『一次産業と俺』第5話。前回の続き。
端的に言って、俺の発芽実験は失敗に終わった。
二週間、ちゃんと毎日水をやってたのに、まったく芽が出ない。まるで俺の才能のようじゃないか。
これではブロッコが出来ないではないか。
んで芽が出ない報告を社長にしたら、凄い物がでてきた。
ででーん
なんだこれは、ふざけるなよ――などとお思いになったかもだが、これは『水耕栽培マシーン GREEN FARM』であるそうだ。
水耕栽培とは最近話題の未来技術、土を使わずに食物を育てる――ってやつである。その小型機械がなぜか会社にあるというミステリー。
ともかく「好きに使って良いよ」との事なので、好きに使うことにする。
この穴にスポンジをつめて、種を置いておくとアホでも発芽するそうだ。
もしこれで発芽しなかったら、俺の立場はどうなる――と思いつつもワクワクする。
でも、種のベッドとなるスポンジがもうないらしい。専用スポンジを買うと地味に高いらしくて、馬鹿馬鹿しくなって放置されたのだ。
そこはやはり、『Do it yourself――DIYの鬼』とホームセンター業界で恐れられた俺の出番だろう。
とりあえず、DIYの鬼としては100均に行って食器洗い用スポンジを買ってくる。
10個入りで100円。スポンジの相場はよくわからないが、やすい気がする。
これを
そしてこのスポンジをハサミでチョキチョキするワケっすよ。
最初はキチンと寸法測ってたけど、途中から心の眼で切れるようになった。まさにDIYの鬼である。
かなり不揃いになったが、そんなことは小さな問題なのである。
このスポンジの上辺に窪みを作ってやって、種のベッドらしくしてやる。小さな心遣いも忘れない――もちろんそれはDIYの鬼だからだ。
んで、機械に嵌めてみる。
うむ、良い感じだ!
この穴の下はトレイになっていて、スポンジが水を吸い上げて種に水分を供給する仕組みらしい。
水には水道水を使用した。
んで、ででーん
きたぜ、ブロッコの種。そしてゾンビ種。大量に余ってる。
冷凍保存していたので、復活するか少し心配。
失敗したら、DIY鬼のメンツが丸つぶれなのである。もちろん、そうはさせんがね。
ピンセットで種ベッドに丁寧に載せてゆく。
なんだか土に植えた時より、はるかに上質なマッドサイエンティスト感が味わえた。とくにゾンビ種な。
んで、スポンジを嵌めていない穴に、水分蒸発防止用のキャップをはめこんで、終了。
そして――栽培マシーン! 起動!
あわわわわ、なにこれ、超かっこいい!!
SFに出てくる研究所みたい!
未来技術って感じ!
おもわず大量に写真を撮ってしまった。
ともかく、このままマシンは72時間の発芽モードに入る。3日間かー。早く来ないかなー。
次回に続く。